「教え上手な人」に学ぶ企業研究
……
「そんなにやっても、時給は変わらないし意味ねーよ。俺は帰るよ」
と、先に帰ろうとしたとします。
あなたが、彼(彼女)を止めるとしたら、何と言うでしょうか?
……
あなたのまわりにも、ひとりかふたりはいると思うのですが、
クラスやサークル、バイト先で「教え上手」と言われる人がいます。
この人たちは、なぜ、そうなのでしょうか?
これらの人たちは、「私は教え上手です」とは言いません。
教わった人が、「この人は教えるのが上手だ!」と思うから、そういう評判が立つのですね。
まず、ここを押さえておきます。
教え上手な人な人に共通する特徴は、ふたつあると私は考えています。
①「その仕事が、全体の中でどんな位置にあるか」がわかっていること。
・例えば、食器洗いなら、単にたまった皿を洗うのではなく、開店から閉店まで、いつごろ皿がたくさん必要になる=お客が集中する時間かを読み、さらにその波が何回、何時頃来るか=お客が何回転するかを知っていて、前もって「○時までにこれだけの皿を洗っておく」ということがわかる。
場合によっては、こういうことも知っているかもしれません。
・季節やキャンペーンによって、どのタイプの皿がよく使われているかがわかっている。
・曜日や天気によって、客数の違い=皿の使われ方が違うことを知っている。
これらのことを知っている人は、こういう教え方をします。
「これは、……という理由だから、……のようにする」。
②もうひとつは、「教える相手がどんな人間か」がわかっていること。
・その後輩は、どのくらい仕事がわかっているのか。
・どのくらい言って聞かせれば理解できるのか。
・やる気がどのくらいあるのか。
これらのことを知っている人は、「目の前の問題を解決するために、どこからどこまで教えればいいのか」がわかっているので、必要なことを、必要なだけ教えます。だらだら教えたりしないのです。
あなたは、やる気がない(ように見える)バイトの後輩に、どんなことを話して、きちんと仕事をしてもらうようにできるでしょうか?
正解はありません。みなさんの数だけ、相手の数だけ、仕事の場面の数だけあるのです。
逆にいえば、正解はたくさん導き出せる、ということにもなります。
さて、本題です。
企業研究は、基本的に①のことを自分なりに理解すればいいということになります。
②は、エントリーシートの設問に答える、面接で担当者の質問に答えるために、自分はどう話せばよいのか、ということになるのです。
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