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2013年2月 5日 (火)

自己分析②「事実」を積み上げる以外に、自己分析の方法はない

■道具に頼りすぎると、うまくいかない
ある大手人材派遣会社が、社会人の転職のための講習で使っているテキストを見る機会がありました。
そこには、自己分析の第一段階として、たくさんの「言葉」が印刷してありました。
「自分にあてはまると思うものに丸をつけなさい」
意欲的、独創的、思いやりがある、仕事を確実に進める……ページいっぱいに、仕事への態度に関するポジティブな言葉が印刷されていました。丸をつけた言葉群が、自分の性格であり、仕事に対する態度だというのです。

「だめだな」と思いました。

似たようなことをやったことがある人もいるかもしれません。
就職情報企業などが大学で多数の学生を集めて行うセミナーなどでも、同様の手法で自己分析をやったり、アンケートを統計処理するなどして、「あなたはこういう性格です」という分析なども行われています。

ここで安心してしまう人が案外多いのですが、
それだけでは、役に立たないのです。

面接で、アンケート式分析にもとづいて「私はこういう人間です」とアピールしたとしましょう。
企業の面接担当者は、こう聞くでしょう。
「では、そのことが表れている、具体的なエピソードを話してください」
あるいは、
「○○の場合、あなたはどうしますか」
どう答えるでしょうか?

■「事実」からの自己分析こそが王道
私は、「自己分析は事実から導き出すべき」という考え方で、就活生諸君に一貫してアドバイスしてきました。
まず、具体的なエピソードを出してもらい、成果やそれを生み出す過程、そして最初の着眼など、あくまで事実から本人の性格を導き出すのです。
あくまで、根拠は事実に置き、「事実がこうだから、私はこういう性格だ」というアプローチをとります。

正直のところ、効率がよいとは思えません。また、就活生諸君は、いままで考えたこともなかった「あなたのその行動はどうしてなの?」という私の質問攻めに遭って、目を白黒させています。面倒です。

しかし、このような方法をとることには2つの大きなメリットがあります。
ひとつは、分析が終わった時、自己の性格とエピソードが結びついた形で整理されるため、エントリーシートや面接の質問に的確に答えられるということ、
もうひとつは、複数の事実や、そこに表れる性格を組み立てると、それまで考えていなかったような自分のよさが見つかったり、自分の想像以上に大きな意義があり、あるいはレベルの高い考え方や性格であることがわかる、というものです。

平らな地面の上に散らばった、出来合いの言葉を当てはめているだけでは、自己分析はうまくいきません。
言葉を高く積み上げる。イメージで言うと、そういう感じです。
根拠なしに言葉を積み上げることはできません。「根拠=事実」です。

「自分には、まだ気づいていない潜在能力がある」
私は、そういう考え方は自己分析においては有害だと考えています。
あなたがこれまでの人生の中で経験してきたこと、取り組んできたこと。
その中に、すでにあなたという人間の価値が表れています。
それを取り出すのです。大変ではありますが、成果は十分に上がるはずです。

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