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2012年11月 6日 (火)

小説「楽団兄弟」のすすめ

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『1点差で勝ち抜く就活術』を読んで下さった方からメールをいただきました。
ありがとうございます!

「就活で初めて現実というものに直面した」と、その方は率直な感想をおっしゃいました。
そして、「笑顔を、とかコミュ力が必要で就活を乗り切れとか言うけれども、具体的にはどうすべきなのかは大人は教えてくれない」という不信感を持ったということを明かしてくれました。

なるほど、そうですね。
たかだか大学生活までの経験で、働くことの本質が見え、それを踏まえた自分の適性を描き、ゆるぎない笑顔でプレゼンテーションできるか。

それは、ムリだと思います。
「いま現在思っている、仮のものです」
と自覚することが大切だし、実際にもそのようにしかできません。

昨日、面白い小説を見つけたのでご紹介します。
自分の本の宣伝ばかりでは、アレですから。

宮下奈都さんの「楽団兄弟」という小説。講談社文庫のアンソロジー『宇宙小説』に収録されています。

主人公の「僕」は、ちょっと名の知られたオーケストラの団員になったばかり。
中学生のとき、聴きに行った演奏会で素晴らしいトロンボーンの腕を見せた「キーチさん」に魅せられ、彼を追ってオーケストラに入り、キーチさんからいろいろ吸収しようと、日々がんばっています。
キーチさんは、性格が反対に見える、厳格で無口なコンサートマスターの「ヅカさん」と「兄弟」と言われるほど仲がいい。なぜなのか、「僕」にはわかりません。そしてコンサートの日、事件が起こるのでした……。

マンガ『宇宙兄弟』のトリビュート企画で書かれた小説のようですが、若くて未熟、しかし熱意のある「僕」が、空回りしながらも一生懸命本質をつかもうとするさまが、暖かい筆致で描かれています。

「仕事とは何か」がこの小説のテーマだと私は思いました。
「僕」は、まだ「仮の本質」しかつかんでいないことに気づきます。でも、それでいいのです。気づいたことが素晴らしいのです。気づいたことで、「僕」は生き方を変えることを決意します。というか、「生き方が変わります」というのが正確でしょうか。
その経験の度合いに応じて、人の個性によって、読み方が違ってくる大変優れた小説です。しかも読みやすい。

就活生のみなさんも、きっと得るものがあります。ぜひ読まれることをおすすめします。
ちなみに、著者名順に並んでいる棚では大変探しにくい。著者名が「we are 宇宙兄弟編」となっていますので、私が買った書店では「う」のコーナーにありました。

ムリです(笑)。

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