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2012年1月

2012年1月12日 (木)

通るエントリーシートを書く⑦ 体験をどこまで書くか

年末、ふたりの就活生の自己PRの相談に乗りました。
大学指定の履歴書用紙に書いたものを見せてもらいました。ふたりとも、自分をよく掘り下げて考えています。それは十分伝わってきましたが、直接「これはどうなの?」と本人たちに聞くと、直接話を聞いた内容のほうが、はるかに魅力的です。

これは単に、自分を掘り下げるということと、それを人に対して「書くことで伝える」ということに慣れていないという問題にすぎず、訓練すれば自由自在にできるようになりますから心配いりません。
ということは、現状ではまだ「通るエントリーシート」になっていないということです。
今回は、「どこまで考えるべきか」についてお話したいと思います。

■「こんなことをしました」だけでは質問に答えていない
学業やサークル、部活、そしてアルバイトの経験を書く人が多いと思います。たいていの人は、「自分はどんな成果を上げたのか」ということを語りたがります。

それでは不十分です。なぜか。
なぜ、ESには自己PRや「学生時代、打ち込んだこと」を書く欄があるのでしょうか。
そこに業績を書かせ、「すごい順」から採用しているのでしょうか。
違います。
ポイントは、ここです。「何を聞かれているのか」と、自分でよく考えることが大切です。
企業が見たいのは、あなたがその成果を得るために、どんなことを考え、どのように努力し、どんな成果を得てそこから何を得たのか」ということなのです。「こんな成果が上がった」と書くだけでは、ほとんど答えたことになっていないのです。

「自分の“成果”は、企業にとってとるに足らないこと」と考えるのがいいでしょう。
社会人の「仕事」は、大学生ではおそらく想像できないほどの複雑で、かつ深みのあるものです。それは、わからなくて当たり前。そういうところに身を置く社会人にとって、学生の「〇〇をしました」という話は、大して魅力のあるものではありません。すぐに厳しく値踏みされてしまうのです。それは、みなさんも実際に社会人になってみて、学生の面接をする立場になったらたちどころにわかることです。
もちろん、「そんなことはない! 私の成果は企業にもそのすごさが認めてもらえるはずのもの!」と思う人もいるでしょう。実際に、優れた成果を学生時代に残している人はたくさんいます。ならば、その「すごさ」がきちんと相手に伝わり、評価してもらえるように努力しましょう。その方法については、また書きます。

■「この人は仕事にどう取り組むのか」が企業の関心事
では、いったい、自己PRのどこを見られているのでしょうか。
面接官は、「打ち込んだこと」を開くことで、あなたの「仕事に対する取り組み方」を見ているのです。

では、どう答えたらいいのでしょうか。焦点はひとつです。
「自分はその経験から何を得たのか」を、順を追って考えればよいのです。これさえきちんと考えておけば、そこまでの過程を問う質問には、すべて答えることができます。
「まず、何に着目したのですか?」
「どうしてそう考えたのですか?」
「どんな努力をしたのですか?」
「それは、具体的にどういうものですか?」
……という質問に答えられるように、その当時のことを思い出して整理することで、「自分が、それまでの経験で何を得たのか」ということをまとめる。
それこそが、あなたの、就活の時点における「仕事観」になるのです。

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