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2011年3月10日 (木)

知らない企業には、入れない

おつかれさまです。

「なぜ、あなたのエントリーシート(ES)は通らないのか?」
というテーマを、企業側のお話を聞いて分析しています。
3つの要素のうちふたつ目です。

②「有名企業だから入りたい」程度の認識であること。

人気のある企業ほど、ESの質問項目が細かくなっています。
特に応募者が殺到しそうな企業ほど、質問は具体的になっています。

就活生のESを見ていて、一番「弱いな……」と思うのはここです。
一言でいえば、質問に答えていないことが多いのです。

たとえばこんなESがあります。1ページを使って、図や写真なども入れて、
「新商品を開発して、その概要を図に描いてください」
「あなたは当社の技術でどんな商品を開発しますか?」
という問題がときどき出ます。

受けたい企業がどんな会社なのか、どんな成り立ちでどんな「強み」を持っているかという「企業研究」が問われているわけです。それにきちんと答えていないESが多いのです。企業側から見れば、ここで差がつくということになります。

まず、少し極端な例からお話します。
たとえば、ある飲料メーカーの、昨年のESの設問はこうでした。
「新しい飲料を開発して、そのスケッチとともに概要を書いてください」

あなたならどうしますか。
「思いつかない……」と頭を抱える人が多いようです。
原因は簡単です。あなたがその企業のことを「知らない」からです。

では、どうしたらいいでしょうか。
企業を理解するにはいろいろなアプローチがあり、「これが正解」というのはありません。
たとえば、この問題でいえば、ひとつの手としては、その商品がどんな要素でできているのかをなるべくたくさん考えてみることです。たとえば……

〈商品それ自体〉
・原料
・味
・分量

〈容器・デザイン〉
・容器のデザイン
・容器の大きさ(商品の容量)

〈製造〉
・製造方法
・食品衛生法など、関連法規のクリア

〈流通〉
・梱包
・輸送

〈陳列〉
・店頭にどう並べるか

そして一番大切なのは、
〈マーケティング〉
・誰を対象にした商品なのか。
 ・男性
 ・女性
 ・年齢層
・どのような場面で飲まれるか。
・自社あるいは他社の競合商品はあるか。あるなら、それに比べてどんな強みがあるか。

……もちろん、これらの要素を全部盛り込んでいたら、収拾がつかなくなります。
しかし、こうやって書き出してみることで、その企業がどれだけの背景をもって仕事をしているかが想像できるでしょう。たとえば、直感で「こういう商品がいい!」と思ってすらすら書いた場合でも、これらのいくつかの要素にどう対応しているか考えて新商品の性格をプレゼンすれば、さらに説得力は増すのではないかと思います。
企業の採用ページには、いろいろな部署で働く人たちが紹介されていますが、それらを結びつけて考えることは少ないと思います。しかし、一度こういう考え方をしてみると、それぞれの関係性が見えてくるかもしれません。

「すべて」を知る必要はないのです。しかし、間違っていてもいいから、受けたい企業がどういうかたちで仕事をしているのかを考え、それを自分の希望とどう結びつくかを考えることをおすすめします。

企業が「入れたい」就活生は、やはりその会社のことを知ろうという努力をしている人なのです。

次回は、もう少し本質的なお話をしようと思います。

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