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February 01, 2009

第104号:集中をさまたげる要素がいっさいない「ポメラ」

0pome
*ホールの客席。膝の上にノートを敷き、その上に置くというスタイル。


「ポメラ」の居場所がなかなか定まらなかった。
仕事ではMacbook Airを持ち運ぶことが多く、これさえあれば何でもできてしまう。
Macbook Airがあれば、ポメラは持たない。
そんな理由だ。

1対1のインタビューの場合、私は万年筆とノートを使う。
こちらが何を質問するかで、相手との関係性がどんどん変わっていく。相手がその質問に「乗ってくれている」か、本当のことを答えているか、その言葉や表情を見逃したり聞き逃したりしたくない。
そこで、そのとき使う道具は、「使っている」意識をなくせるものが必要だ。
インクの流れがよい万年筆とひっかかりなく書けるいつものノートは、自らの気配を消して集中させてくれる、一番すぐれた道具だと思う。

知人のライターや記者たちは、ノートパソコンを使っていることが多い。
どうせ原稿にする過程でノートを書き写すわけだから、最初から打ち込んだほうが効率がよいのは間違いないが、私にはどうも抵抗がある。
やはり道具が仰々しいと相手の注意が逸れる。それが、話をためらうことにつながることを恐れる。なるべくさり気なさを演出し、心理的圧迫を取り除きたい。
また、メモをしながらノートに線を引いたり囲んだりして、インタビューの終わりでそれらを見渡しての質問や、発展的な質問を構成することがある。そのときノートの一覧性は圧倒的に有利だ。

昨日久しぶりにシンポジウムを聞きに行ったので、ポメラを持ち出してノートを取ってみた。
5時間半にわたる長いものだったが、単4電池2本使用で、電池マークは1つ減ったのみ。この安心感はありがたい。キーボードは小さすぎず、指はからまない。打鍵音も小さく、隣に気兼ねすることもない。
液晶はバックライトを持たないが、非常に見やすく、文字を一番小さな表示にしても照明を落とした会場で十分読み取れる。雑念に結びつく余計な表示のない画面もいい。
狭い席で記録にノートパソコンを使っているとその取り回しが面倒だが、筐体の小さなポメラでは全く気にならない。
機械の操作ではなく、仕事の対象に集中できる道具になっている。これは素晴らしい。

ポメラは、思っていた以上に「ミニマム」とは何かを考え抜かれた製品だった。
これでメールができれば、とは思うが、やはりいらないのだろう。

万年筆とノートに迫れるだろうか。今度試してみようという気になってきた。


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Comments

ポメラ、意外に良さそうじゃないですか。
昔のオアシスポケットを思い出してしまった・・・。

私もオアポケを思い出して使っています。
ポケ2を持っていたのですが、動作が遅くて結局使い物になりませんでした。ポメラはシンプルなだけとにかく速いので使いでがあります。
ATOK利用者にとっては、変換候補のリストから数字で選べないのがイライラの種でしたが、バージョンアップで対応されます。何と、本体を着払いの宅配便でキングジムに送るという大出血サービスです。近々やろうと思っています。

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