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2016年7月

2016年7月 6日 (水)

東武ED5010、さらなる前期・後期のディテール違い(パンタカギ外し編)

Img775

東上線貨物廃止直前、さよならヘッドマークをつけて貨物列車の先頭に立つED5010後期車ED5017。前回のエントリではED5015を掲載しましたが、坂戸機関区所属の前期車ED5012〜15が廃車されるのと入れ替わりにED5016、17が杉戸機関区から転属しました。最後に残ったのが下板橋の秩父セメント生コン工場へのセメント列車で、セメントばら積みのホキ5700と、袋詰めセメントを積んだ秩父鉄道のワキ800と秩父セメント私有車のテキ200が1両ずつ連結されていました。

Img769

大山駅を通過する下り返空列車。ED5016が先頭に立っています。

さて、「もと東武沿線ファン」さんから、ふたたびコメントをいただきました。
今度は、パンタグラフのカギを外して上昇させるリンクの出方についてです。

>前期は見ての通り前照灯の真後ろから出てますが、
>後期型は、助手側にありました。
>四角い箱から引き棒が出ていました。

まず前期。


5015

赤丸の中です。室内で運転室後ろの引き紐を下げると、おそらく箱の上部にある軸が回転して、箱の外についた直角のリンクが引き棒を手前に引くことでパンタのフックが倒され、パンタが上昇する仕掛けです。後期車はどうなのか、さきほどのED5017の写真をもう一度見ると、

Img775_2

確かに助手側に箱が移されています。

Photo

鉄コレのモールドを見ますと、真ん中に「箱」がモールドされていて、どうも博物館の前期型を参考にしたようですね。場所的には青丸の位置ぐらいでしょうか。でも、Nではほとんど気にならないところですね。

ところで、パンタグラフのフックは、ちょうど台枠の中心についています。
1

この写真は、彦根の近江鉄道ミュージアムのイベントで、PS13パンタの構造を教えていただいたときのもので、フックの付き方がおわかりになると思います。東武ED5010前期型のように車体中心に引き紐があれば、まっすぐのリンクでいいのですが、後期型のように助手側に引き紐が寄っていると、屋根上に軸を1本つけて、車体中心に引き棒が来るようにしているのではないかと考えられます。私はそのあたりのディテールがわかる写真を撮っていないので、そこを解明する方法をいま、考えているところです。

細かいことなんですけどね。
「もと東武沿線ファン」さん、重ねましてありがとうございます!


2016年7月 3日 (日)

【訂正】東武ED5010前期型と後期型では、避雷器の位置が異なります

前回の記事〔鉄コレ東武ED5010発売と「避雷器の位置について」〕にコメントをいただきました。

>避雷器については前期型、後期型で、位置が違ってました。
>保存されています5015は、東上線で現役の頃は、
>保存してある位置の避雷器で間違いではありません。

ええ〜、そんなことが……と、私が撮った写真を改めて確認したところ……

あっ!

Ed5015

2丁のパンタの根元には、避雷器が見えていません。列車は池袋方を向いていますので1位側です。
避雷器はご指摘の通り、東側(海側)に線対称でついていることがわかりました。
東武博物館に保存の位置では、2位側(寄居方)が順路に向いていますので、避雷器は両方向かって左側についている現在の位置で正しいということがわかりました。

「ED5010前期型の避雷器は海側に線対称に、後期型は正面向かって右に点対称に付いている」
と記述を改めさせていただきます。

30年ぐらい「点対称」と思い込んでいたので、虚を突かれた感じでした。
「もと東武沿線ファン」さん、ありがとうございました。また変なところがありましたらご教示ください。

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