上野毛の東京都公文書館
何となく上野毛に心寄せたい気分です。
公刊された資料なら永田町の国立国会図書館、鉄道省文書をはじめ、認可関係の書類は竹橋の国立公文書館。東京で鉄道関係の調べ物をするには鉄板の両施設。少し前までは、東京の鉄道建設誌などが開架で揃っていた広尾の都立中央図書館が挙げられたのですが、石原慎太郎知事時代に蔵書の大整理が行われてしまい、今は見る影もありません。
東京の鉄道史を調べる上で「穴場」なのが、東京都公文書館の存在です。もちろん認可関係は国の仕事ですが、都は地方自治体としては図抜けた規模をもつため、都市計画や都の所管する分野の認可書類などを探すと、立案段階から建設までの歴史をけっこう細かく追うことができるのです。
確か芝浦あたりにあったのではないかと思っていたのですが、上野毛に移転していました。
そこで昨年7月、初めて東急大井町線の上野毛駅に降り立ったのです。
駅を出てすぐ環8の交差点。それを渡ると、左に上野毛自然公園の石垣——つまり、国分寺崖線を横目に見ながら一気に坂を下ります。私が暮らしてきた東京は文京区大塚・小菅・西荻窪・清澄白河。大塚に住んでいた時は音羽通りと千川通りに駆け下りる崖線がありましたが、多摩川に向かって駆け下りる——現存する川に向かった崖を降りる、等々力など世田谷のこのあたりの地域独特の景観はとても新鮮でした。

旧玉川高校の東京都公文書館から、崖の上の上野毛駅方面を振り返る。
坂を下りたその先に、都公文書館はありました。
旧都立玉川高校の校舎をそのまま利用。靴を脱いで入ります。閲覧室は理科教室のような部屋でした。端末で目録を検索し、目指す資料の目録をプリントアウトして係員の女性に渡します。コピーは枚数制限あり。カメラを持参しての複写も認められています。
目的を果たし、二子玉川に抜けようとしました。バス停があり、20分ぐらい待って乗りましたが、ちょっと走ったらすぐ終着に着いてしまいました。歩いても5分ぐらいであったようです。
いきなりイオンモールの中に叩き込まれた違和感は、何度来ても抜けません。
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