« 2013年3月 | トップページ | 2014年12月 »

2014年11月

2014年11月30日 (日)

3本ポールの電気機関車

宴の続きです。

Gr012110
Cederさんの紙袋から、見たこともない電気機関車が登場!

2軸ボギー台車が4つもついています。駆動軸が8つですから「EH」。なぜ?
「最初はEDだった機関車を、パワーを強くしたくて台車を増やした」らしいのです。
これは、実物に例があるのだそうです。

Gr012109
Chitetsuさんが、機関車を手に感嘆しています。
左上で口が「ほう」と言っていますね。

屋根には電気を集電するトロリーポールが3本ついています。
「なぜ3本なんですか?」
Chitetsuさんが聞きました。

いま、トロリーポールを使っているのは明治村で動態保存されている京都市電と、あとは観光用に残っている鉱山鉄道ぐらいかと思います。

Dsc_1212
写真のように、京都市電は1本。架線からプラスの電気を取り入れ、制御器を通してモーターを回し、その後電気は車輪からレールに抜けて、変電所に帰っていきます。これがマイナスの電流になります。これは、いまのパンタグラフから集電している直流電車と、まったく同じ仕組みです。
草創期の東京市電は架線を2本並べて張って、ポールを2本上げていました。これは、レールに流れる電気が地中に漏れて伝わり、水道管の鉄管を腐食させることが懸念されたため、マイナスの電気をレールに流さないためにプラスとマイナス2本の架線を引いたからです。
でも、その場合はポールは2本、または方向別に用意して4本となります。

Cederさんの答えは意外なものでした。
「低い電圧の架線でモーターをたくさん使うので、ポール2本で集電していたのです」

なるほど。思い出したことがあります。
11月8日に、大阪市交通局の緑木検車場の公開イベントがあり、行ってきました。
お目当てのひとつは、御堂筋線創業時、昭和8年に造られた100型電車の公開です。

R0019654
当時の技術の粋を尽くした、日本一立派な電車と言われました。かっこいい。朝ドラの「ごちそうさん」にも出ましたね。元市交の技術者で、市営地下鉄のオーソリティである荻野基さんにご案内いただき、見学しました。
そのときに質問したのです。
「制御器が当時の標準のものより一回り大きいように思うのですが、なぜですか?」
制御器とは、電車に取り入れた電気の量を調節し、モーターの回転数を調整するための機械です。

Gr011757_1
お答えはこうでした。
「750Vの低い電圧で、大きなモーターを動かすので大電流が流れます。そのためです」。
床下に制御器をもたない路面電車は、運転台の制御器で直接ハンドルを回し、流れる電気の量を調節します。ですから、直接架線の電気が入ってくる路面電車の制御器は、床下の制御器をリモコンで動かす仕組みの普通の電車よりも、やはり大きいのです。
Dsc_1448
(明治村で動態保存されている京都市電のイングリッシュ・エレクトリック製制御器)

つまりCederさんの機関車は、電圧の低い架線から電気を取って8個のモーターを動かすため、1本の架線から同時に2本のトロリーポールで集電するという「本当にあった物語」を表現されているわけです。

模型の奥は、なかなかに深いですね。


2014年11月29日 (土)

モケーは楽し!

Gr012049

Gr012051
蒲田駅からは多摩川線に乗って多摩川、自由が丘乗り換えで二子新地へ。

Img_0017
佰老亭!

Gr012092
そこは一癖もふた癖もある台湾・中華料理と、
一癖もふた癖もある常連客のワンダーランドだ!

Gr012063
座敷では、さらに癖のある宴が開かれていた!
ここに集まったのは「イヌゲージ鉄犬」のおっちゃんを中心に輪ができた、鉄道模型の自作モデラーたち!(わたし以外)
ひとつ上の写真右のH先生はもともとこの店の常連で、われわれがモケーの会合を開いていたら乱入されてお仲間になったのだ! おそるべし佰老亭。

モケーにはいろんな楽しみ方があるけれど、今宵きわだったのは、実物そっくりではなく、「こんなのカッコイイなあ」という妄想をカタチにしたフリーランスだ!
これこそ、モデラーのセンスと腕の見せ所、そしてそれを読み取る楽しみもつきないのだ!
ご覧いただきましょう!

Gr012065
じゃーん!モリオカさんの「宮ヶ瀬急行」荷物電車。

Gr012076
架空の鉄道会社の荷物電車をペーパーで自作。「M.K.K.」のロゴもご自分で切り抜かれているところに、「自分だけの鉄道を作りたい!」という思いが溢れる。素晴らしい。こんな電車が田舎電車の線路をゆらゆら走ってきたら愉しい。

Gr012087
じゃーん!地方私鉄フリーランスのオーソリティ、Chitetsuさん「地鉄電車」の単車。
こういうかわいい木造電車が、昭和30年代は山形あたりにいたのです。それを、ご自分の世界にモディファイ。しっかりした工作と密度がすごい。

Gr012085
じゃじゃーん!Cederさんの黄色いアメリカインタアーバン電車と、モリオカさんのブルーとクリームの近鉄特急が並びました。実は、Cederさんの電車は近鉄電車のデザインをもとに仕立てられおり、両者は実は同じところから始まっています(!)。日本の電車は主にアメリカから技術移入を受けたので、アメリカに影響を受けた台車や、デザインマテリアルをアレンジすると、すぐアメリカタイプになってしまう。都会的なセンスにあふれる、慧眼であります。
モリオカさんの近鉄の、屋根のカーブの削り出しもたいへん美しいです。

Gr012102
じゃじゃじゃーん!Cederさんの、プラモデル(?)改造の電気機関車。このセンス!手のひらに載せて写真を撮りたくなります。運転台には運転士の人形ではなく、ペンギンのフィギュアが乗っていて死ぬほど愉しいですが、接着剤が外れていてついに起き上がってくれませんでした……。

宴はつづく。

2014年11月28日 (金)

東急7601編成、警戒色外して原形の姿に

おともだちの「イヌゲージ鉄犬」さんからメールが来ました。
「俺のブログを見よ!」
仕事が終わった後、おっとり刀で蒲田駅に駆けつけました。
Gr012016
久々にやってきた夕方の蒲田駅。頭端式の駅のたたずまいは変わりませんが、出入りする車両の顔ぶれはだいぶ変わりました。
30分待って……おお、本当に来た!
Gr012019_2

Gr012023_2

ごてごてした警戒色のレッドとブラックに埋もれていた、本来のデザインが浮かび上がっています。
(これが、とっても長く続いたごてごて時代。この編成はすでに廃車)
Gr006725

時代が、旧5000系「雨がえる」や吊り掛け3000系列から7200系に交代した二十数年前の夕ラッシュの姿に戻ったかのようです。
Gr012026

前面が平らな7000系から、硬いステンレス材料の制約の中で、いかに表情を造り出すかを工夫した「ダイヤモンドカット」と呼ばれる折れ角のついた前面の醸し出す機能主義的な美しさが蘇りました。赤帯のなくなった側面も本来のすっきりした姿を取り戻しています。
Gr012030

素晴らしい!
引退を前にしてのいきな計らいと思いますが、一日も長くこの姿で活躍してほしいものだと思います。
Gr012040

« 2013年3月 | トップページ | 2014年12月 »

2020年4月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30