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2013年3月21日 (木)

東横線「新・渋谷駅」の初日は混乱なし

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3月18日、新・渋谷駅ホームの混雑。

3月16日のダイヤ改正で、東急東横線は地上2階のホームから、地下5階の副都心線ホームへとターミナルを移動させ、同時に副都心線との乗り入れを開始させた。

ダイヤ改正初日は土曜日。初めての平日となる18日の月曜日、新しいターミナルは乗客をさばききれるか、不安説が流れていた。その理由はふたつ。

・4面(ホーム)4線(線路)を有していた旧渋谷駅に対して、新渋谷駅は1面2線のみ。地下のためエスカレーターに人が集中してさばききれないのではないか。
・旧渋谷駅は山手線・銀座線に至近のロケーションだったが、新渋谷駅では地上に出るまで時間がかかり、しかも通路が狭い。

そこで、18日月曜日の朝、ラッシュの最混雑時間である8時〜9時の1時間、ノート片手に横浜方面からの電車が到着するホームに立って様子を見てきた。

結論として、混乱なし。その理由を挙げるとこうだ。

・がんばって定時運行できた。
・電車はどんどん新宿方面に発車していくスルー方式のため、折り返しよりもホームに止まっている時間が短く、混乱防止に寄与している。
・渋谷止まりの電車は逆方向の元町・中華街方面ホームに到着させて混雑を分散している。(1面2線→2面3線に)
・ホームドアの威力が想像以上にすごく、ホームの面積を広く使えるので人の流れを阻害しない。むしろホームドアがなく、電車の進入・進出にスペースをとらなければならない半蔵門線/田園都市線ホームがカオス状態に。

 一番気になっていたのが、この、ホームがどうなるかということだった。
 電車が到着するたび、エスカレーターの列がホームに伸びる。最混雑時で20メートルぐらい。次の電車が来るまでに列は半分以下に減る。ホーム上のスペースは、あと2、3本分の客が並ぶ分あるので、多少のダイヤ乱れでも対応可だろう。地下ホームはエスカレーターや階段などの障害物があるので一番のネックだと思っていたが、よく計算して設計されていると感じた。

 警備員と駅員を最大限動員しての人海戦術で朝ラッシュの輸送はさばき切れた。
 ホームから1階上の地下4階に上がると、副都心線ホームの上を南北につなぐ広い通路が現れる。また、さらに1階上の地下3階にも、広めのスペースが確保されている。これらは、ダイヤが乱れたり運行が止まったりする異常時にあふれる人を収容するためのスペースである。最近、ターミナル駅の改築には、人の流れの中に必ずこのようなスペースが作られ、安全確保に万全を期している。
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地下4階の通路。混乱時にはここに乗客を誘導する「バッファ」機能が期待される。

 また、いざとなったら駅の手前に電車を止めて、ホームの乗客がはけていくのを見て次の列車を入れるという方法も使うだろう。そうすれば、ホームでの混乱は防げることになる。

 それにしても、東横線はラッシュの混雑が激しい方の路線として知られている。ダイヤ改正で特急・急行が8両編成から10両編成となり輸送力が増えたが、時差出勤などでここ10年ぐらい、ラッシュの混雑は格段に緩和されているのだなと実感した。


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